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CT検査

CT検査は、コンピューター断層撮影(Computed Tomograhy)の略称です。
X線を発生させる装置が回転しながら人体にⅩ線を当て、透過したX線をコンピューターにて処理することにより、輪切りの画像が得られます。近年のCTは、1㎜以下の薄い画像が短時間で得られるため、画像処理により、縦切りや3D画像が作成できるため、診断能が向上しています。

当クリニックで導入のCT

富士フィルムヘルスケア社 Supria Advance FR

 

レントゲン検査とCT検査の違い

レントゲン検査は、X線を1方向から人体に照射して得られる平面画像です。体の厚みに関わらず全て平面に投影されるため、体の前後どこが写っているか、柔らかい部位は写しづらいです。 一方、CT検査では鮮明な断面画像が得られるため、レントゲン画像では写らないような肺の腫瘍(肺がんなど)、腹痛の原因となる虫垂炎、胆石、胆嚢炎、膵炎、大腸憩室炎、腸閉塞、虚血性腸炎など、また脂肪肝や肝腫瘍などの診断にも有用と考えられます。
ただし、レントゲン検査よりもX線使用量が多くなるため、診断に必要と判断した場合にCT検査が選択されます。

被ばくについて

環境省ホームページ(http://www.env.go.jp/)より出典

胸部レントゲン1方向:0.06mSv
CT撮影:5-30mSv
1人当たりの自然放射線被ばく:年間約2.1mSv
シーベルト(Sv):人が受ける被ばく線量の単位

放射線被ばくによる発がん・遺伝的影響のリスクは、100~200mSv以下の低線量域では、喫煙や飲酒といった他の影響が大きすぎて難しいとされています。放射線を使用したレントゲン撮影やCT検査は、放射線のリスクより診断のメリットが上回ると判断された場合に検査します。

CT検査を受けられる方へ

  • 腹部を撮影する場合、検査の前食を禁食とさせていただく場合があります。
  • 放射線を使用するため、妊娠、またはその可能性がある方は診察時に申し出て下さい。
  • 金属類は画像の支障となりますので、洋服等に金具がある場合は事前に着替えをしていただく場合があります。
  • 検査部位によっては、両腕を頭の上に挙げた体勢で呼吸を止めて撮影します。
  • 検査時間は5分程度です。
  • 検査台が撮影のトンネル内に入っていきますが、直径は約70㎝あるので、狭い所が苦手な方でも安心して検査が受けられます。また、検査室内はカメラでモニタリングをし、音声も聞こえているので、異常があった場合、すぐに駆け付けることができます。

CT画像の症例

肺がん

胆石、胆嚢炎

腸閉塞

大腸憩室炎 

虚血性腸炎

脂肪肝

肝腫瘍 

膵炎

画像提供 医療法人社団松弘会 三愛病院様

疾患によっては、造影剤という特殊な医薬品を投与して撮影しないと、診断が難しい場合があります。造影剤には副作用があり、嘔吐や気分不快、痒みや発赤などの比較的軽い症状から、かなり低い確率ではありますが意識消失、血圧低下、ショックなどの重篤な症状を起こす場合があります。
当クリニックでは安全性を考えて、造影剤を使用したCT検査は行っておりません。造影剤を使用した検査が必要と考えられる場合は、適切な医療機関をご紹介させていただきますので、ご安心ください。

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